
1秒迷ったら、負ける。出汁専門店「京都離宮」が教えてくれたこと。
京都離宮
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京都離宮はおだしの魅力や歴史、文化などを伝えたいという想いをお届けする場所として、京都伏見の離宮町に誕生したおだしの専門店です。弊社ではその目玉商品となる「だし巻き」「出汁パック」などのパッケージをはじめ、店内のディスプレデザインや、ポップアップストアの施工及び企画品のデザインなど多岐に渡り携わらせていただきました。

プロジェクトを始めるにあたり、まずは世の中の出汁商品をリサーチしました。すると、中身がパッと見てわかるような「明瞭性」を重視した、定番の和風デザインが多いことが見えてきました。そこで、他にはない京都離宮ならではの魅力をお届けするために、これまでの出汁パッケージの枠にとらわれないアプローチを考えました。目指したのは、「単純にかわいい」「キッチンに飾っておきたい」と思ってもらえるようなデザイン。30〜40代の方々の心に響くような、非日常感やワクワク感を大切にしています。「贈る時も、使う時も、美味しくて楽しい。思わず笑顔になるデザイン」を合言葉に、制作を進めていきました。


「紙筒(紙缶)」の採用による市場での差別化
最大の特徴は、一般的なチャック付き袋ではなく「紙筒」形状を採用した点です。生活感が出がちな出汁商品を、キッチンのラックなどにそのまま飾りたくなるようなインテリア性の高いアイテムへと昇華させることで、既存の出汁市場において際立つ存在感を持たせました。
テキスタイル風のオリジナル図案 パッケージ表面は文字による訴求要素を極力省き、布地のようなテキスタイルデザインをコンセプトにしています。竹林、大文字、伏見稲荷、かんざしといった「京都らしさ」を伝えるモチーフと、かつおやしいたけ等の「出汁の素材」を組み合わせた図案をさりげなく配置し、洗練された印象を与えています。
SKU展開と細部へのこだわり 商品は「さわら」「かつお」「あご」などの3SKUで展開し、それぞれのお出汁の味に合わせて図案やカラーを変化させています。また、紙筒の裏面や同梱する短冊には、各おだしの素材のこだわりや成分表示、美味しいおだしの取り方を丁寧に記載し、ギフトとして受け取った方にも使いやすい親切な設計を施しました。



特別感を演出する「だし巻き」のデザイン
京都離宮の看板商品である「だし巻き」は、お惣菜としては珍しいスリーブ型のパッケージを採用し、引き出すまで中身が見えないワクワク感とギフトとしての特別感を演出しました。パッケージにはおだしの味わいに合わせた京都の美しい風景を描き、万人に愛される深い旨味の「離宮のおだし」には神秘的な伏見稲荷を、力強い風味が特徴の「かつお」には堂々たる五重塔を、すっきりと上品な「あご」には華やかな舞妓さんの後ろ姿を合わせて3SKUで展開しています。季節ごとに風景を切り替えて京のおもてなしの心を表現できる工夫を施し、ロゴなどの文字色を暗めのゴールドで統一することで上質な世界観に仕上げました。(魚の風味が豊かで上品な「京さわら」などの味わいも展開されています)




自由に組み合わせて贈れる「お重箱」モチーフのギフトボックス
大切な方への贈り物として、京都離宮のイメージカラーである鮮やかなオレンジを活かした専用のギフトボックスも制作しました。日本の伝統的な「お重箱」を想起させる一段組と二段組の形状をご用意し、贈る相手の好みや用途に合わせて、だしパックなどの商品を自由に組み合わせて詰め合わせができる仕様にしています。上品なオレンジの箱を開ける瞬間の高揚感と、選ぶ楽しさを兼ね備え、特別感のある贈り物にふさわしい仕立てにこだわりました。



物語を添える粉末シリーズ
おだしの原料をより手軽に日常へ取り入れていただけるよう、粉末シリーズ「整うおだし」のパッケージデザインも手がけました。ごはんにかけてお湯を注ぐ「出汁茶漬け」や、茹でた野菜にかける「お浸し風」など、食卓でサッと使えるように便利な「瓶入り」を採用しています。そのまま美味しい「離宮のおだし」はもちろん、それぞれの粉末をブレンドしてオリジナルのおだしを作る楽しさも提供する商品です。 パッケージデザインには、「きつねのおいなりさんが京都を旅しながら、お料理にかけるおだしの食材を集めていく」という可愛らしいストーリーを設定。毎日の食卓に並べておきたくなるような親しみやすさと、物語を感じる遊び心を込めています。

お茶感覚で楽しむ新習慣「離宮の飲むおだし DRIP ODASHI」
お茶やコーヒーのように、毎日手軽におだしを味わえる新感覚の商品「離宮の飲むおだし DRIP ODASHI」のパッケージも展開しています。カップにドリッパーをセットしてお湯を注ぐだけで、美しい琥珀色の「飲むおだし」が完成する画期的なアイテムです。 毎日おだしを飲むことによる疲労回復や血流改善、減塩によるダイエット効果などにも着目し、京都離宮がおすすめする『朝出汁』(体調のすぐれない朝や胃もたれしている時の一杯)という新しいライフスタイルを提案。日常のリラックスシーンや朝の食卓にスッと馴染み、心と身体を優しく労わるようなパッケージデザインに落とし込みました。

おだしの劇場型ストア「京都駅店」と限定パッケージ
2025年5月12日(月)にグランドオープンした「京都離宮 京都駅店」は、オープンキッチンで魅せるだし巻き職人のライブパフォーマンスや、天然素材を使ったダシの飲み比べ体験など、「人生を変えるおだし生活」をコンセプトに五感でおだしを体験できる『おだしの劇場型ストア』です。 この店舗に併設された物販エリア向けに、出汁に特化した独自商品の一つとして「京都駅限定だし巻きパッケージ」をデザインしました。本店で人気のだし巻きを、色とりどりのお出汁や魚のモチーフを散りばめた華やかなビジュアルで包み込んでいます。最大の特徴は、手提げでそのまま持ち帰ることができる「ケーキ箱」のような形状を採用。出張帰りや小旅行の帰り道にサッと買いやすく、ご家族へのお土産やご自身へのご褒美としても持ち歩きやすい、利便性と特別感を兼ね備えた仕上がりとなっています。



店舗の世界観を体現するディスプレイとグラフィックツール
パッケージデザインだけでなく、店舗全体でお出汁体験をより豊かにするため、店内ディスプレイや各種グラフィックツールのデザインも手がけました。ブランドの歴史やこだわりを立体的に伝える展示スペースの見せ方をはじめ、空間を彩るウォールグラフィック、世界観に合わせた「はし入れ」やプライスPOPまで細部にわたり制作しています。さらに、「美味しいお出汁の作り方」を視覚的にわかりやすく伝える説明ブースなども実物のおだし素材や道具を交えて演出することで、来店されたお客様が五感で楽しく学び、自然と商品を手に取りたくなるようなブランド体験を創出しました。




京都に初店舗をオープンしてから1周年を迎えた京都離宮。今後は東京をはじめ、欧州での販売も視野に入れていることから、その足掛かりになれば、と銀座SIXの出店に至りました。コンセプトは「おだしでおもてなし」。訪れたお客さまに気軽におだしを楽しんでいただけるよう、中央におだしの試飲スペースも設置しています。



什器は木を基調とし、格子を組み合わせたデザインで京都らしく上品な佇まいを表現しました。
また、京都離宮を初めて知るお客さまにも親しみを持っていただけるよう、「だしパック」に描かれている、かつお・あご・さわらなどのおだしの素材と、京都名所のイラストを什器にもデザインしています。


